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2010年7月17日 (土)

絵図で巡る金沢の旅 はじめに

 どうも、宇之丸屋です。

 昨年金沢に引越してから、金沢の魅力にとりつかれ、

古くからの町並みを毎週のように散策しています。

 金沢は太平洋戦争で空襲を受けることがなかったため、

江戸時代の絵図の地形がそのまま残っている上、古い建物も

多いため散策しているととても楽しい町です。

 金沢といえば、兼六園、茶屋街、長町武家屋敷跡、21世紀美術館

くらいだと思っているあなた!!

 ぜひ、それ以外の金沢を知っていってください。

 ちょっと歩くだけでいろんな発見がありますよ。

 では、絵図で巡る金沢の旅。

 まずは最近私が気に入ってよく散策をしている小立野エリアから

はじめていきましょう。

 

2007年4月11日 (水)

お気楽古文書講座 その1

 最近、「農業往来」ばっかり読んでて若干飽きてきたので、
ちょっと気分転換に古文書の読み方講座でもやってみようかと・・
 初心者が古文書を読めるようになるには、「一紙物」とよく呼ばれる
古文書を読むのが一番です。まあ一枚完結の短い文書をたくさん
読んだらいいよってことです。
 この記事を読んで勉強したら、誰でも古文書を(だいぶ)読める
ようになる!(かな・・・)

 では、今回のテキストはこちら!

Muko2


<判読文>

 相定申聟養子證文事

一、我等世継無御座候付、当村甚四郎殿
  以口入ヲ、貴殿弟菊松殿ヲ聟養子
  相定メ申請候、則我等持高之田畑・山林
  家財不残譲り渡シ申所実正御座候
  然上ハ我等一生可然飼法可請候、自然相
  互気ニ入不申候ハゝ為身代金壱ヶ年
  金壱両弐分づゝ三年之間ハ急度相渡し
  可申候、其後年不和も有之候ハゝ加判人
  立合、急度埒明可申候、為後日連印證文
  仍而如件
            黒阿内村
  嘉永六癸丑年     養父 重右衛門(印)
   十二月        請人親類 忠右衛門(印)
               口入■■ 甚四郎(印)

  小原村 
    五郎右衛門


<読み下し文>

  あい定め申す聟養子證文のこと

一つ、我ら世継ぎござなく候につき、当村甚四郎殿口入をもって、
   貴殿弟菊松殿を聟養子にあい定め申し請け候、
   すなわち我ら持高の田畑・山林・家財残らず、譲り渡し
   申すところ実正ニござ候、しかる上は、我ら一生しかるべき
   飼法請くべく候、自然相互気ニ入申さず候ハゝ、身代金として
   壱ヶ年に金壱両弐分づゝ、三年の間はきっと相渡し申すべく候、
   その後年に不和もこれあり候ハゝ、加判人立合い、きっと埒明き
   申すべく候、後日のため連印證文、よってくだんのごとし


 ご自分では少しでも読めましたか? 
 次の記事では、読み方の解説をしていきたいと思います。
 乞うご期待!

2006年11月20日 (月)

古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その8

ようやく単語地獄から抜け出して文章になってきました。

では、よんでいきましょう~♪

Nou101  ←クリックすると大きくなりま~す

~判読文~

もも びハ さくろ ざんせうべきうへものいへとも
桃・枇杷・石榴・山椒・可植物雖
                               
たたありとほゞかきしるしをハんぬミをとるものハ
巨多粗書記畢(*)實取物者
よくじゅくさしめねハおふきなをとりはハいろよく
能熟根者大採葉者色能
すなふなるものすよしとよつてくにところにうんじゅく
直成物為吉依國所于熟
          レ   ニ    一
 ふとうべしあるこれもつハらかんがへしきのしゅん
之不同可有之専改四季順
     レレ       ニ
こうをまきうゆ   よってやうはつに
候可蒔植也春者因陽發
 一二  一
まんしゅおひやすしなつ  しょねつさかんにして

万種生易夏者暑熱隆而
あめしるしこのまかせしゅんすいにさなへそふ
雨滋此任潤水早苗添
     二  一


~読み下し文~ 

桃・枇杷・石榴・山椒・植えるべき物、巨多(たた)ありといえども
粗(ほぼ)書き記しおわんぬ。実を取る物は、
よく熟さしめ、根は大きなを採り、葉は色よく
直(すなお)なる物、吉(よし)となす。国・所により于熟(うんじゅく)
の不同これ有るべし。専(もっぱ)ら四季の順
候を改(かんが)え、蒔き植ゆべきなり。春は因(よろしく)陽發に
万種生(お)い易し。夏は暑熱隆(さかん)にして
雨滋(あめしるし)この潤水にまかせ、早苗添

~解釈~

桃・びわ・ザクロ・さんしょうと植えるべきものはたくさんあるけれども、
ほぼ書き記した。実をとるものはよく熟させて、根は大きなものをとり、
葉は色が良く素直なものを良しとする。地域により成熟具合の違いはある。
もっぱら四季の気候を考え、種をまき苗を植えるべきである。
春は陽気が良くすべての種が生えやすい。夏は暑いので雨の水にまかせ

 今はトラックでの輸送中に完熟にさせたりしますけど、当時は流通範囲がそんなに広かったわけではないので、完熟になってようやく収穫なんですね。
 

2006年10月25日 (水)

古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その7

Nou091  ←クリックすると大きくなります

今回、ちょっとよくわからないところが何カ所かあります。

<判読>

とうくハ・すいくわ・まくハ・きふり・なすひ
冬瓜・西瓜・真瓜・胡瓜・茄子
とうからし・ちさ・たで・わさび・ごしん
蕃椒・苣・蓼・山薑、五辛
ハにら・にんにく・らっきゃう・ひともし。くわふぎょ(?)、やくしゆ
者、韮・蒜・薤・葱・薰渠(?)、薬酒
ハ、ちわう・たうき・せんきう・しゃくやく
者、地黄・當皈・川芎・芍薬
ききょう・ゆり・しそ・しゃうきゃう、じつ(?)
桔梗・百合・紫蘇・生薑、揃(?)
もく くり・かき・なし・みかん・きんかん
木者、栗・柿・梨・蜜柑・金柑
ゆ・たちバな・たいゝゝ・くねんぼ・ぎんなん・はしばみ
柚・橘・橙・乳柑子・銀杏・榛
きこく・むめ・もも・すもゝ・からもも・なつめ・やま
枳穀・梅・桃・李・杏・棗・楊


<読み下し文>

冬瓜・西瓜・真瓜・胡瓜・茄子・蕃椒・苣・蓼・山薑
五辛(注1)は、韮・蒜・薤・葱・薰渠(?)、
薬酒は、地黄・當皈・川芎・芍薬・桔梗・百合・紫蘇・生薑
揃木(?)は、栗・柿・梨・蜜柑・金柑・柚・橘・橙・乳柑子・銀杏・榛
・銀杏・榛・枳穀・梅・桃・李・杏・棗


注釈
(1)五辛(ごしん)
   仏語。五種の、辛みや臭みのある野菜。にんにく、ねぎ、にら、あさつき、らっき
   ょうなどの五種をいう。食べることによって興る色欲や怒りの心などを避けるため
   に、これらを禁じた。(『日本国語大辞典』)
   他では、生姜が入ることもある。ここでの「薰渠」は何なのか不明。

 

 はっきりいって、このページは野菜や果物の名前だけしか乗ってません。

 しかし、私にはわからない名前がたくさん出てきました。

 現代社会では、野菜の種類が昔に比べて減ってきていると言われますが、

 それが如実にあらわれていますね。

 はやく調べなくっちゃ。

2006年10月15日 (日)

古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その6

Nou081  ←クリックするとおおきくなるよ 

<前回のつづき>

なをありぢよ
猶有除
 
<ここから>

ち  さんさう あさを あい・こう
地者三草之麻苧・藍・紅
 
くわ しほく くハ こうそ・うるし・ちゃ、かつ

花、四木之桑・楮・漆・茶、且
また、はたもの・おゝむぎ・こむき・だいづ
又、畠物者大麥・小麦・大豆
せうづ・さゝげ・えんとう・そバ
小豆・大角豆・豌豆・蕎麦
あハ・きび・ひへ・ごま・えけし
粟・黍・稗・胡麻・荏芥子
なたね・きわた・たばこ・かぶら・だいこん
菜種・木綿・煙草・蕪・大根
ごバう・にんじん・やまのいも・とうの
牛蒡・胡蘿蔔・薯蕷・唐
いも・わいも・くわい・こんにゃく・なんくハ
芋・和芋・烏芋・蒟蒻・南瓜
                    カボチャ


読み下し文

なお、除地(1)ありは、三草(2)の麻苧・藍・紅花、
四木(3)の桑・楮・漆・茶、
 且つまた、畠物は、大麦・小麦・大豆・小豆・
大角豆・豌豆・蕎麦・粟・黍・稗・胡麻・荏芥子・
菜種・木綿・煙草・蕪・大根・牛蒡・胡蘿蔔・薯蕷・唐・
薯蕷・唐芋・和芋・烏芋・蒟蒻・南瓜・


注1、①江戸時代、検地帳などの記載からのぞかれた土地。
    ②江戸時代、領主の証文または由緒により、年貢・諸役を課されない土地。
     無年貢地。(『日本国語大辞典』)。

    ようは、何を作っても年貢のかからない土地のことです。

注2、江戸時代、穀類以外に農家にとって重要な三種の草(『日本国語大辞典』)。
   元禄10年に刊行された『農業全書』(岩波文庫版)の、「三草之類」の項では、
   三草といっても、木綿・麻苧・麻・藍・紅花・茜根・王蒭・烟草・藺・席草・菅と
   11種類も紹介されています。

 

   農業全書

  • 作者: 宮崎 安貞, 貝原 楽軒, 土屋 喬雄
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1988
  • メディア: 大型本
  • 注3、収益性の高い4種の樹木(『日本国語大辞典』)。

2006年9月19日 (火)

古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その5

 前回の頁は、農業用水についての内容でした。

 では、次の頁を読んでいきましょうね!

Nou071  ←クリックで大きくなりますよ

 判読

<前回の続き>

はたまた、たづねゆうらうにただしじたの
将又、尋邑老糺自他之
        二             一
      ムラノトシヨリ

<ここから>

さかいめ・せんはく・たんほ・あぜうねとうを
境目・阡陌・田反畝・畔畦等
        チマタ                
あるひハ かまゆをかはら・もりはやし・しば
或、可構岡原・森林・柴
      レ    二
たききのまき ばを かハけるいけ
薪野牧之場也、乾池
やせやぶ ねかふしんでんかいはつを
痩藪者可願新田開發
          レニ      一
なをあらハよけい ち さえん
猶、有豫計之地者茶園・
      二              一
やくえんをうへわたしたくち・ぢうきよ

薬苑殖径宅地・住居ハ
こめむぎとう あつかひこなりば
米麦等之扱子成庭之
かつてせんようなり なをありぢよ
勝手専要也、猶有除


読み下し文

はたまた、邑老に尋ね、自他の

境目・阡陌(1)・田反畝・畔畦等を糺し、

あるいは、岡原、森林、柴・薪、野牧の場を構ゆべきなり。

乾ける池・痩せ藪は新田開発を願うべし

なお、余計の地あらば、茶園

薬苑を殖え、径宅地・住居は、

米麦等の扱い、子成場(2)の勝手専用なり。


 本文解釈

 はたまた、村の年寄りに尋ね、自他の(田んぼの)

境目・交わるところ・反数畝数・畦畦などを調べる。

 あるいは、岡原、森林、柴・薪をとる所、野牧の場所を

構えるべきである。

 水のない乾いた池、痩せた藪は新田開発を願うべきである。

 なお、余分の土地があれば、茶園・薬園を植える。

 自分の宅地・住居、米・麦などの扱い、小物成場のありさまは

もっとも大事である。


注1、阡陌(せんぱく)・・①南北の道路と東西の道路
               ②道路が交わるところ、交差点 (『日本国語大辞典』)

注2、子成・・・小物成のことか、

         江戸時代、田畑に対する本年貢を本途物成というものに

         対して、山年貢・野年貢・草年貢などの雑税をいう。小年貢。

                            (『日本国語大辞典』)


  
 今回は、まず所有する田地の境界の確定について。

 そして薪や肥料の確保、新田開発や茶園・薬園の開発など、

 米作以外のことについても大事なことであると述べられます。

 *なお近世の新田開発については、 

  木村 礎『近世の新田村』( 吉川弘文館、1995年11月)が参考になります。

2006年9月18日 (月)

古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その4

さて、今回からはようやく農業往来の本文に入ってきますよ。

おまたせしました~♪

Nou051_2 ←ここをクリック!

~本文を読む~

農業往来

そもそも、のうかかうさくのこと、まづ
抑、農家耕作之事、先

とちのかんかへこうていかんしつを
土地之考高低乾湿
     二        一     
         タカ・ヒク・カワク・ウルヲフ

ようすい  てあてをたいが ハもち
用水之手宛大河者勿

Nou061

ろん、たにかわ・やまはしり みかさ はかり
論、谷川・山走之溢を量

あるい つきはと・いしかき・どてをふせ
或者築波當・石壁・土手臥
    二               一  二
     
ナミアテ     

じゃかこをかけ、いしだん・しばハしとうを
蛇籠掛、懸磴・柴橋等
            

あるい ほり・ためいけ・つつミ・ゐみそ・いで
或者堀・溜池・堤・井溝・洫・

ゐせきとうのふしんなくゆたん
井堰等之普請無油断
          二  一 

くわへしゅほをしのくこうすいかんばつ
加修補凌洪水・旱魃・
二   一   二             

ミツ  ヒテリ  かつすい なんをことたい
渇水之難事第一也。
      

はたまたたづねゆうろうにただしじたの
将又尋邑老糺自他之
    ニ       一二    
     ムラノトシヨリ

-----------------------------------------------------------------

~読み下し文~

農業往来

そもそも、農家の耕作のこと、

まず、土地の高低・乾湿を考え、

用水の手宛を大河は勿論、

谷川・山走の溢を量り

或いは波當・石壁・土手を築き、

蛇籠を掛け、懸磴・柴橋等臥せ、

或いは、堀・溜池・堤・井溝・洫・

井堰などの普請油断無く修補を加え、

洪水・旱魃・渇水の難を凌ぐ事第一なり。

(最終1行は次回)

---------------------------------------------------------------

~本文の解釈~

 農業往来

 そもそも、農家の耕作のことは、まず土地の高低や

乾湿を考えて、用水の手当てを、 大河はもちろんのこと、

谷川や山走の水かさを量る。

 あるいは、波止・石壁・土手を築き、蛇籠をかけ、

石段・柴橋などをふせる。

 あるいは、堀・ため池・堤・井溝・井堰などの普請は

油断無く補修を行い、洪水・干ばつ・渇水の難を凌ぐ

ことが第一である。

----------------------------------------------------------------

注釈 (1)山走 辞書に載ってないのですが、山中の清水のことを

      さすのでしょうか?

     (2)溢  水嵩のことでしょう。水の量(『日本国語大辞典』)

     (3)蛇籠 中に栗石、砕石などを詰めた、粗く編んだ円筒形の竹

          あるいは鉄線製の籠。河川の護岸工事で、土砂の防止、

          水流制御などのために用いる。

          その形が、大蛇の伏している姿に似ている所からいう。

          石籠。じゃこ(『日本国語大辞典』)。

     (4)柴橋 柴木を集めてつくった橋(『日本国語大辞典』)。

     (5)井溝 田や畑に水を注いでいる溝(『日本国語大辞典』)。

     (6)洫  井手のことか。田の用水のため、川などの流れをせき止めてあ       

          るところ。井堰。(『日本国語大辞典』)。

-----------------------------------------------------------------

  ○参考までに  近世の河川工事については、

   水元邦彦『草山の語る近世』(山川出版社、2003年、800円)

   が参考になります。

   さらに、河川工事の制度(土砂留め制度といいます)について

   詳しく知るには、

   水元邦彦『近世の村社会と国家』(東京大学出版会、1987年)

      同  『近世の郷村自治と行政』(東京大学出版会、1993年)  

   また、近世の河川をめぐる支配の仕組みについては、

   村田路人『近世広域支配の研究』(大阪大学出版会、1995年)

   が参考になります。

2006年9月15日 (金)

古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その3

前回は、農業往来の付録ともいうべき、

「風雨年中耕作吉凶」の部分を読んでいきました。

本文にはいるまで、あともう少しだけ頑張ってくださいね。

では、読んでいきましょう。

Nou041_2  ←画像をクリック!

春、風多く吹ハ夏かならず雨降る

同、南風布けハ雨なり

同、巳の日・卯の日風吹ハ其年大風也

(春に風が多く吹いたら、夏は必ず雨が降る。

 同じく、春に南風がふけば雨である。

 同じく、春の巳の日・卯の日に風が吹けば、その年は大風である。)

夏、北風ふけばかならず雨ふるなり

同、巳の日・卯の日風吹ハ秋稲に中る也

秋、巳の日・卯の日風吹はその年ハ

水すくなし

(夏に、北風がふけば、必ず雨が降る。

同じく、夏の巳の日・卯の日に風が吹けば、秋の稲にあたる(豊作である)。

秋の巳の日・卯の日に風が吹けば、その年は水(雨)が少ない。)

Nou051_1  ←画像をクリック!

冬、南風吹バ三日の間に雪降なり

同、巳の日・卯の日風ふけば寒気

つよし、總て農家は分至とて春

分・夏至と秋分・冬至の気候を

知るべし

(冬に南風が吹けば、3日の間に雪が降る。

 同じく、冬の巳の日・卯の日に風が吹けば、寒気が強い。

 すべて農家は分至として、春分・夏至と秋分・冬至の気候を

 知らなくてはならない。)

     右見タリ干不求全書
      二      一

 右は、「不求全書」に見える文章である。

 ------------------------------

 それにしても、なぜか巳と卯の日ばっかりですよね?

 なにかあるんでしょうね。

 また調べないといけません。

2006年9月14日 (木)

古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その2

前回は、農業の単位について勉強しました。

では、今日も読んでいきましょうね。

Nou031_2 

↑ 画像をクリックで大きくしてね

ふううねんちうこうさくよしあし

風雨年中耕作吉凶 暦にて其年正月元日の十干を見て
            年中風雨多少耕の吉凶を占ふ法也

(暦で、その年の正月元日の十干を見て、一年中の風雨の多少、

 耕作の吉凶を占う方法である。)

 *十干・・・甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の総称。(『日本国語大辞典』)

正月元日 甲 三月大雨降、六・七月ひてり又ハ大風吹をも
        乙
            あるべし、又、秋ハ水なし麦作悪し、五穀大概吉

(正月元日が甲乙の年。3月に大雨が降る。6・7月は日照り、または

 大風が吹くこともあるだろう。また、秋は水がなく麦作が悪い。

 五穀はだいたい吉である。) 

正月元日 丙 三・五月雨降る、六・七月時気不順なり上田
        丁
            ハ吉、下田は実入すくなし、糸綿よし

(正月元日が丙丁の年。3・5月に雨が降る。6・7月は気象が不順である。

 上田は吉。下田は実入りが少ない。糸綿はよい。)

 *時気・・・四季の気象。時候。(『日本国語大辞典』)

 *上田・・・地味が肥え、収穫の多い田地。また、検地によってもっとも

        生産力が高いと認定された田。上等の田地

                    (『日本国語大辞典』。)

 *下田・・・地味のやせた下等の田地。痩田。(『日本国語大辞典』)

正月元日 戊 二・三月雨、六・七月ひてり、秋ハ半分雨天半分 
            己
      晴天耕作ハ大概よし、小豆実入よし

 (正月元日が戊己の年。2・3月は雨。6・7月は日照り。秋は半分は

  雨天。半分は晴天。耕作はだいたい良し。小豆は実入りも良し。

 *実入・・①穀物などの実のいりかた。また、実が成熟すること

       ②収入。所得。(『日本国語大辞典』)

Nou041_1

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正月元日 庚 三月雨降、四月ひでり、五・六月~九月大水
       辛
       出る、又、大風吹此年ハ上田悪くふき吉、麦作悪し

(正月元日が庚辛の年。三月は雨が降る。四月は日照り。5・6月~9月には

 大水がでる。また、大風が吹く。この年は上田は悪く。ふきは吉。

 麦作は悪い。)

正月元日 壬 五月雨ふる、七月ひてり作物ハよし、但、下田実 
            癸
            入よし、上田ハ半分なり、秋ハ水すくなし

(正月元日が壬癸の年。五月に雨が降る。7月は日照り。作物は良い。

 ただし、下田の実入りは良い。上田は半分である。秋は水が少ない。)

    右見タリ干土民捷用集

右は、「土民捷用集」に見えた記事である。) 

 この出典である「土民捷用集」をちょっと見てみたいですね。

 誰の著作なのかもまだ調べてませんが、今後、調べていきたいと

 思います。

 農業の単位の次は、暦と天気・収穫量との関係について学んだのですね。

 読んでいただいて有り難うございます。
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2006年6月22日 (木)

古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その1

古文書を読んでみよう!

「農業往来を読む」 

今回はその記念すべき第1回の講義で~す!

では、今回からさっそく中身を読んでいきましょうね。

楽しいものになりますように。 

では、いってみよう!

Nou021  ←クリックすると大きくなります

(中表紙)

「 明治三年庚午四月
  官許 農業往来 全
   東京書賣 青松軒蔵版 」

(明治3(1870)年4月、東京の青松軒の出版)
             
   
  田法之事

 (田の単位のこと)

一、間ハ六尺をいふ、又、六尺三寸或ハ
  六尺五寸にも、まちまちなり

(間(けん)は6尺のことをいう。また6尺3寸、あるいは6尺5寸とも、

 まちまちである。)

 *1尺は約30.3センチメートル。寸は尺の10分の1。 

                       (『日本国語大辞典』より)

一、畝は三十歩を云、歩とハ坪と
  いふも同し、三十坪の事なり

(畝(せ)は30歩のことをいう。歩とは坪というのと同じ。

 30坪のことである。)

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一、反ハむかしハ三百六十歩をいへ共、
  今ハ三百坪を一反といふなり

(反(たん)は、昔は360歩のことをいったが、今は300坪を1反というのである。)

一、町ハ六十間四方を云、今市町の
  壹町も六十間なり

(町は60間四方(平方)をいう。今、市町の1町も60間である。)

  *1間は6尺(約1.82メートル)にあたる。(『日本国語大辞典』)

一、歩は一坪の事也、六尺四方又
  ハ六尺五寸四方をいふなり

(歩は1坪のことである6尺四方または、6尺5寸四方をいうのである。)

   是は童蒙の為にしるす。

(これは、こどものために記す)

 *童蒙・・・まだ、幼くて物の道理に暗い者。子ども。(『日本国語大辞典』)

 ここまでは、まだ農業往来に入っていません。

 まずは、田んぼに関する単位の勉強からスタートしたのですね。

                          つづく

 読んでいただいて有り難うございます。
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