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2006年9月19日 (火)

古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その5

 前回の頁は、農業用水についての内容でした。

 では、次の頁を読んでいきましょうね!

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 判読

<前回の続き>

はたまた、たづねゆうらうにただしじたの
将又、尋邑老糺自他之
        二             一
      ムラノトシヨリ

<ここから>

さかいめ・せんはく・たんほ・あぜうねとうを
境目・阡陌・田反畝・畔畦等
        チマタ                
あるひハ かまゆをかはら・もりはやし・しば
或、可構岡原・森林・柴
      レ    二
たききのまき ばを かハけるいけ
薪野牧之場也、乾池
やせやぶ ねかふしんでんかいはつを
痩藪者可願新田開發
          レニ      一
なをあらハよけい ち さえん
猶、有豫計之地者茶園・
      二              一
やくえんをうへわたしたくち・ぢうきよ

薬苑殖径宅地・住居ハ
こめむぎとう あつかひこなりば
米麦等之扱子成庭之
かつてせんようなり なをありぢよ
勝手専要也、猶有除


読み下し文

はたまた、邑老に尋ね、自他の

境目・阡陌(1)・田反畝・畔畦等を糺し、

あるいは、岡原、森林、柴・薪、野牧の場を構ゆべきなり。

乾ける池・痩せ藪は新田開発を願うべし

なお、余計の地あらば、茶園

薬苑を殖え、径宅地・住居は、

米麦等の扱い、子成場(2)の勝手専用なり。


 本文解釈

 はたまた、村の年寄りに尋ね、自他の(田んぼの)

境目・交わるところ・反数畝数・畦畦などを調べる。

 あるいは、岡原、森林、柴・薪をとる所、野牧の場所を

構えるべきである。

 水のない乾いた池、痩せた藪は新田開発を願うべきである。

 なお、余分の土地があれば、茶園・薬園を植える。

 自分の宅地・住居、米・麦などの扱い、小物成場のありさまは

もっとも大事である。


注1、阡陌(せんぱく)・・①南北の道路と東西の道路
               ②道路が交わるところ、交差点 (『日本国語大辞典』)

注2、子成・・・小物成のことか、

         江戸時代、田畑に対する本年貢を本途物成というものに

         対して、山年貢・野年貢・草年貢などの雑税をいう。小年貢。

                            (『日本国語大辞典』)


  
 今回は、まず所有する田地の境界の確定について。

 そして薪や肥料の確保、新田開発や茶園・薬園の開発など、

 米作以外のことについても大事なことであると述べられます。

 *なお近世の新田開発については、 

  木村 礎『近世の新田村』( 吉川弘文館、1995年11月)が参考になります。

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