古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その2
前回は、農業の単位について勉強しました。
では、今日も読んでいきましょうね。
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ふううねんちうこうさくよしあし
風雨年中耕作吉凶 暦にて其年正月元日の十干を見て
年中風雨多少耕の吉凶を占ふ法也
(暦で、その年の正月元日の十干を見て、一年中の風雨の多少、
耕作の吉凶を占う方法である。)
*十干・・・甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の総称。(『日本国語大辞典』)
正月元日 甲 三月大雨降、六・七月ひてり又ハ大風吹をも
乙
あるべし、又、秋ハ水なし麦作悪し、五穀大概吉
(正月元日が甲乙の年。3月に大雨が降る。6・7月は日照り、または
大風が吹くこともあるだろう。また、秋は水がなく麦作が悪い。
五穀はだいたい吉である。)
正月元日 丙 三・五月雨降る、六・七月時気不順なり上田
丁
ハ吉、下田は実入すくなし、糸綿よし
(正月元日が丙丁の年。3・5月に雨が降る。6・7月は気象が不順である。
上田は吉。下田は実入りが少ない。糸綿はよい。)
*時気・・・四季の気象。時候。(『日本国語大辞典』)
*上田・・・地味が肥え、収穫の多い田地。また、検地によってもっとも
生産力が高いと認定された田。上等の田地
(『日本国語大辞典』。)
*下田・・・地味のやせた下等の田地。痩田。(『日本国語大辞典』)
正月元日 戊 二・三月雨、六・七月ひてり、秋ハ半分雨天半分
己
晴天耕作ハ大概よし、小豆実入よし
(正月元日が戊己の年。2・3月は雨。6・7月は日照り。秋は半分は
雨天。半分は晴天。耕作はだいたい良し。小豆は実入りも良し。
*実入・・①穀物などの実のいりかた。また、実が成熟すること
②収入。所得。(『日本国語大辞典』)
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正月元日 庚 三月雨降、四月ひでり、五・六月~九月大水
辛
出る、又、大風吹此年ハ上田悪くふき吉、麦作悪し
(正月元日が庚辛の年。三月は雨が降る。四月は日照り。5・6月~9月には
大水がでる。また、大風が吹く。この年は上田は悪く。ふきは吉。
麦作は悪い。)
正月元日 壬 五月雨ふる、七月ひてり作物ハよし、但、下田実
癸
入よし、上田ハ半分なり、秋ハ水すくなし
(正月元日が壬癸の年。五月に雨が降る。7月は日照り。作物は良い。
ただし、下田の実入りは良い。上田は半分である。秋は水が少ない。)
右見タリ干土民捷用集ニ
(右は、「土民捷用集」に見えた記事である。)
この出典である「土民捷用集」をちょっと見てみたいですね。
誰の著作なのかもまだ調べてませんが、今後、調べていきたいと
思います。
農業の単位の次は、暦と天気・収穫量との関係について学んだのですね。
読んでいただいて有り難うございます。
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