古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その6
<前回のつづき>
なをありぢよ
猶有除
ニ
<ここから>
ち さんさう あさを あい・こう
地者三草之麻苧・藍・紅
一
くわ しほく くハ こうそ・うるし・ちゃ、かつ
花、四木之桑・楮・漆・茶、且
また、はたもの・おゝむぎ・こむき・だいづ
又、畠物者大麥・小麦・大豆
せうづ・さゝげ・えんとう・そバ
小豆・大角豆・豌豆・蕎麦
あハ・きび・ひへ・ごま・えけし
粟・黍・稗・胡麻・荏芥子
なたね・きわた・たばこ・かぶら・だいこん
菜種・木綿・煙草・蕪・大根
ごバう・にんじん・やまのいも・とうの
牛蒡・胡蘿蔔・薯蕷・唐
いも・わいも・くわい・こんにゃく・なんくハ
芋・和芋・烏芋・蒟蒻・南瓜
カボチャ
読み下し文
なお、除地(1)ありは、三草(2)の麻苧・藍・紅花、
四木(3)の桑・楮・漆・茶、
且つまた、畠物は、大麦・小麦・大豆・小豆・
大角豆・豌豆・蕎麦・粟・黍・稗・胡麻・荏芥子・
菜種・木綿・煙草・蕪・大根・牛蒡・胡蘿蔔・薯蕷・唐・
薯蕷・唐芋・和芋・烏芋・蒟蒻・南瓜・
注1、①江戸時代、検地帳などの記載からのぞかれた土地。
②江戸時代、領主の証文または由緒により、年貢・諸役を課されない土地。
無年貢地。(『日本国語大辞典』)。
ようは、何を作っても年貢のかからない土地のことです。
注2、江戸時代、穀類以外に農家にとって重要な三種の草(『日本国語大辞典』)。
元禄10年に刊行された『農業全書』(岩波文庫版)の、「三草之類」の項では、
三草といっても、木綿・麻苧・麻・藍・紅花・茜根・王蒭・烟草・藺・席草・菅と
11種類も紹介されています。
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