古文書を読んでみよう~農業往来を読む~ その8
ようやく単語地獄から抜け出して文章になってきました。
では、よんでいきましょう~♪
~判読文~
もも びハ さくろ ざんせうべきうへものいへとも
桃・枇杷・石榴・山椒・可植物雖
二
たたありとほゞかきしるしをハんぬミをとるものハ
巨多粗書記畢(*)實取物者
よくじゅくさしめねハおふきなをとりはハいろよく
能熟根者大採葉者色能
すなふなるものすよしとよつてくにところにうんじゅく
直成物為吉依國所于熟
レ ニ 一
ふとうべしあるこれもつハらかんがへしきのしゅん
之不同可有之専改四季順
レレ ニ
こうをまきうゆ よってやうはつに
候可蒔植也春者因陽發
一二 一
まんしゅおひやすしなつ しょねつさかんにして
万種生易夏者暑熱隆而
あめしるしこのまかせしゅんすいにさなへそふ
雨滋此任潤水早苗添
二 一
~読み下し文~
桃・枇杷・石榴・山椒・植えるべき物、巨多(たた)ありといえども
粗(ほぼ)書き記しおわんぬ。実を取る物は、
よく熟さしめ、根は大きなを採り、葉は色よく
直(すなお)なる物、吉(よし)となす。国・所により于熟(うんじゅく)
の不同これ有るべし。専(もっぱ)ら四季の順
候を改(かんが)え、蒔き植ゆべきなり。春は因(よろしく)陽發に
万種生(お)い易し。夏は暑熱隆(さかん)にして
雨滋(あめしるし)この潤水にまかせ、早苗添
~解釈~
桃・びわ・ザクロ・さんしょうと植えるべきものはたくさんあるけれども、
ほぼ書き記した。実をとるものはよく熟させて、根は大きなものをとり、
葉は色が良く素直なものを良しとする。地域により成熟具合の違いはある。
もっぱら四季の気候を考え、種をまき苗を植えるべきである。
春は陽気が良くすべての種が生えやすい。夏は暑いので雨の水にまかせ
今はトラックでの輸送中に完熟にさせたりしますけど、当時は流通範囲がそんなに広かったわけではないので、完熟になってようやく収穫なんですね。
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